少女は葛藤する──。
チャンピオンを決めるうえで必ず通過しなければならない、ジムリーダー同士のトーナメントバトル。
みずジムリーダーであるルリナは、相性の悪いくさジムリーダーヤローに敗北してしまう。
苦汁を舐める事となった少女の前に、マクロコスモスCEO兼大会委員長のローズが現れる。
男は遠回しに、少女を土俵の外へと追いやるような言葉を並べ、笑みを浮かべる。
その笑みを向けられたにルリナは、自身の脳裏に「引退」の言葉が過る。
そんな悩める少女ルリナを演じるのは、様々な人気アニメに引っ張りだこの美人声優、雨宮天(そら)。
また、ルリナの親友ソニアを演じるのは、アニポケサンムーンでポケゾリジャンパーの「サーラ」を演じたLynnだ。
彼女の迷いは抱えられたまま、日々が過ぎていく。
数日が過ぎ、湖でモデルの撮影を行うルリナ。
撮影の合間に、少女は湖を眺める。
その景色は、目に映るここが以前に訪れた場所であることを少女に思い出させる。
それは1匹のみずポケモンとの出会いを生んだ湖。
「大きくなったら私と──」
小さき者同士の小さな約束。
そんな思い出に耽っていると、撮影再開の呼び声が聞こえてきた。
だが、その撮影は再開するも順調とはいかず、ともに写るみずポケモンが見つからないという理由から難航する。
そこで目にしたものは────
最も美しいとされるポケモン、ミロカロス。
美しさ、そして強さを併せ持つ存在は少女を背に乗せ水を翔る。
「大きくなったら私を背中にのせて、一緒に泳ごう」
小さき頃の小さな思い出。
約束に答えるかのように、
その赤い瞳は、少女を見据える。
かの男の秘書のもとへ訪れるルリナ。
毅然とした態度で、美と武の道、両方を諦めないと宣言する。
その青い瞳に、もう迷いはない。
少年少女たちの苦悩と葛藤を描くポケモン、オリジナルアニメーション第4話。
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