
節 約と工夫のDLC
M次元ラッシュをクリアしました。平日の昼間に配信ということもありスタートダッシュは遅れましたが、自分なりにストーリーや新メガシンカポケモンの姿をSNSなどで見ることをどうにかこうにか避けられたのは幸運だったかもしれません。
アンシャの正体
物語途中で、アンシャがカルネの娘であることが言及されましたね。XY時点でカルネが未婚だった可能性があったため、5年後に10歳くらいの大きな子供が出てくるとは驚きです。

というか、物語でも主人公たちはお口あんぐりしてましたね。
お母様のために「あるポケモン」を捕まえるという彼女の願いをDLCメインストーリーが終わる前に達成はできませんでしたが、それ以上に「オヤブンの色違い」を手に入れる絶好の手段が手に入ったのは嬉しい限りです。(必要なドーナツが手に入ればの話ですが…)
また、AZさんの死がつい最近であった彼らにとっても、途中に唇を噛んでしまうような出来事が起きはしましたが、結果として異次元ミアレは発生して良かったのかなと感じます。
開発リソースについて
ストーリークリアまでのゲームの流れとしては、ドーナツに使用できるきのみの個数、入れる異次元のレベルを、進行とともに少しずつ解放するという結構単純なもの。
「ZAロワイヤルのランカーキャラや様々な新メガシンカを絡めて各キャラをより目立たせようとする」という点においては完成度の高いものとなっていましたね。
各キャラクターが持つ固有モーションも存分に出して、とにかくキャラを魅力的に魅せたいという気概が感じられました。
特にハルジオのモーション量が多いこと多いこと。
新しいキャラモデルも
- コートを着たアンシャ
- エプロン姿のアンシャ(ワッペン有/無)
- コートを着たコルニ
- メガストーンまみれのコルニ
フィールド面に関しても「いかにリソースを節約してボリュームを大きくするか」という面にフォーカスされていたのではないかなと思います。
小〜大のマップと地下水道マップは元のミアレシティのアセットを使い回して、ラスボス用マップである異次元しんげつじまを完全新規作成したんだと思われます。

ゲームサイクルとしても、
〜ドーナツ作成↓異次元に入る↓異次元タスクのクリア(ドーナツの素材入手)〜
という流れをZAロワイヤルのシステムを一部流用しているあたりに、工数の削減をしようとする意図が感じられます。
異次元に出現する異次元図鑑の野生ポケモンは1-2種類程度にとどめて出し渋りな印象があるものの、図鑑埋めや新メガシンカ集めはストーリークリア後のコンテンツとして捉えればそこまで気になりません。
シャリタツやミミッキュなど一部特性が導入されているんですが、おそらく取捨選択の中で「特性」システムを導入するリソースや納期が足りなかったのかな?

せめて、一部のポケモンたちにとってアイデンティティとなりうる特性だけが試験的に導入されているのかな?と感じました。
ホントに「試験的な導入」だったとして話を進めますが、
「本当は特性も入れたいが、導入障壁がクリアできない・できそうにないからスッパリ諦める」という判断・決定権をした人の判断の良さが伺えます。
「一部のポケモンだけ特性がある状態でもZ-Aは面白いゲームになる」という確信があったのかもしれませんね。
ただこういった
「スッパリ諦める」という保守的な判断が、「Z-A」という作品に全部が全部良い影響だったワケではありません。
ミアレシティという街だけに絞った(カロス全土導入はスッパリ諦める)ゆえに景色が変わり映えしないのが、わかりやすい保守的な要素の例です。
フィールドを街1つのみに絞ったら飽きるのを早めてしまう要因になりかねないと判断したのか、自転車やポケモンライドなどの素早く移動できる手段を排除したり、高所に移動する手段をはしごやホロベーターなどに限定したりと「制作陣の都合か?」と思える要素がちらほら。
もっと細かいところでいうなら、
モンスターボール投げの有効射程が短くなっていたり、ジャイロ操作がなくなっていたり、背面取りの手段が減るなど、「アルセウス」から意図的に「捕獲しやすくする手段を減らした」ように見えますね。
このように、
挑戦作と謳った割には
保守的にしている要素
を挙げるとたくさんありますが、
逆を言えば、保守的にならざるを得ないほど「戦闘」の変革に工数がたくさん必要だった(工数が足りないから、いっそ削除した)ということでもあります。
とても厳しく何様だと思われる言い方にはなりますが、こういったところが垣間見えると「ポケモンの『挑戦』とやらはこんなものか?」と、心配になりますね。
ただ、
処理落ちもゲームのクラッシュも、わかりにくいUIもありませんでしたし、ポケモンボックスのUXも、とても良いものに仕上がっていました。
「限られたリソースを用いて最大限良いものを作った」という点から目をそらさず賞賛すべきところです。
なので、心配になるポイントはありつつも総括して、
ゲームフリークの工夫が感じられるダウンロードコンテンツだった
という印象です。


































